回収液の液量は、100~2000μLの範囲で使用可能です。
但し、ベベルサンプリングでは170μL程度です。
サンプリング速度は接線速度で0.1~50mm/secまで設定できます。
ただし実際のサンプリング速度は、お客様所有のウェーハにて回収率をご確認の上、
問題なくサンプリングできる速度範囲内で決定して頂きます。
● 金属回収の能力
■SC-8000自体のメタルのブランク度は次のとおりです。
・表面をクリーニングした300mmウェーハ表面を3回 全面回収します。
・サンプリング条件は、接線速度30mm/sec、ピッチ4mm、液量100uL、回収液HF+H2O2混合液
・対象は10元素(Na,Mg,Al,K,Ca,Cr,Fe,Ni,Cu,Zn)です。
・3回の分析値はそれぞれ5E8 atoms/cm2以下です。
[1] 試験方法
清浄な Si ウェーハ上に金属不純物を 2ng 添加(液添加後、乾燥)し、希薄酸で回収
操作を3回繰り返した。
[2] 試験内容
(1)試料
300mmウェーハ
(2)回収範囲
ウェーハ外周3mmを除く
(3)ウェーハ汚染内容
表面を洗浄後、標準液をウェーハ上に分散滴下し、乾燥
(4)回収液
酸性薬液
(5)手順
回収範囲のサンプリングを3回行い、各回の回収液を ICP-MS にて分析
(6)評価成分
Li、Be、Na、Mg、Al、K、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Sr、Y、Ag、Cd、Ba、
Pb、Bi、Ce の22元素
[3] SC-8000の回収条件設定値
(1)回収液量 ・・・・・・・・・・・・・・・ 500uL
(2)接線速度 ・・・・・・・・・・・・・・・ 3mm/sec
(3)送りピッチ ・・・・・・・・・・・・・・ 8mm
(4)シールガス流量 ・・・・・・・・・ 15L/min
SC-8000自体のイオン系のブランク度および回収能力は次のとおりです。
[1] 試験内容
(1)試料
300mmウェーハ(自然酸化膜付き)(2)抽出範囲
ウェーハ外周3mmを除く内側
(3)評価成分
フッ化物イオン(F-)、塩化物イオン(Cl-)、硝酸イオン(NO3-)、硫酸イオン(SO42-)、
ナトリウムイオン(Na+)、カリウムイオン(K+)、アンモニウムイオン(NH4+)
(4)測定抽出液中の各成分濃度をイオンクロマトグラフ(IC)で測定
[2] SC-8000の回収条件設定値
(1)回収液量(純水) ・・・・・・・・・ 2mL
サンプリング後の液量 ・・・・ 1.7~1.8mL
(2)接線速度 ・・・・・・・・・・・・・・・ 5mm/sec(3)送りピッチ ・・・・・・・・・・・・・・ 8mm
サンプリング時間 ・・・・・・・ 30min
(4)シールガス流量 ・・・・・・・・・ 15L/min(5)サンプリング回数 ・・・・・・・・ 1回
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