2010年5月19日水曜日

2. 装置の回収能力




    回収液の液量は、100~2000μLの範囲で使用可能です。
    但し、ベベルサンプリングでは170μL程度です。

    サンプリング速度は接線速度で0.1~50mm/secまで設定できます。
    ただし実際のサンプリング速度は、お客様所有のウェーハにて回収率をご確認の上、
    問題なくサンプリングできる速度範囲内で決定して頂きます。



      ● 金属回収の能力

    SC-8000自体のメタルのブランク度は次のとおりです。

    ・表面をクリーニングした300mmウェーハ表面を3回 全面回収します。
    ・サンプリング条件は、接線速度30mm/sec、ピッチ4mm、液量100uL、回収液HF+H2O2混合液
    ・対象は10元素(Na,Mg,Al,K,Ca,Cr,Fe,Ni,Cu,Zn)です。
    ・3回の分析値はそれぞれ5E8 atoms/cm2以下です。

    [1] 試験方法

        清浄な Si ウェーハ上に金属不純物を 2ng 添加(液添加後、乾燥)し、希薄酸で回収
       操作を3回繰り返した。
    
    [2] 試験内容

       (1)試料
          300mmウェーハ
       (2)回収範囲
          ウェーハ外周3mmを除く
       (3)ウェーハ汚染内容
          表面を洗浄後、標準液をウェーハ上に分散滴下し、乾燥
       (4)回収液
          酸性薬液
       (5)手順
          回収範囲のサンプリングを3回行い、各回の回収液を ICP-MS にて分析
       (6)評価成分
          Li、Be、Na、Mg、Al、K、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Sr、Y、Ag、Cd、Ba、
         Pb、Bi、Ce の22元素

    [3] SC-8000の回収条件設定値

       (1)回収液量 ・・・・・・・・・・・・・・・ 500uL
       (2)接線速度 ・・・・・・・・・・・・・・・ 3mm/sec
       (3)送りピッチ ・・・・・・・・・・・・・・  8mm
       (4)シールガス流量 ・・・・・・・・・  15L/min













  ● イオン回収の能力

    SC-8000自体のイオン系のブランク度および回収能力は次のとおりです。

    [1] 試験内容
       (1)試料
          300mmウェーハ(自然酸化膜付き)
       (2)抽出範囲
          ウェーハ外周3mmを除く内側
       (3)評価成分
          フッ化物イオン(F-)、塩化物イオン(Cl-)、硝酸イオン(NO3-)、硫酸イオン(SO42-)、
         ナトリウムイオン(Na+)、カリウムイオン(K+)、アンモニウムイオン(NH4+)
       (4)測定
          抽出液中の各成分濃度をイオンクロマトグラフ(IC)で測定

    [2] SC-8000の回収条件設定値
       (1)回収液量(純水) ・・・・・・・・・ 2mL
          サンプリング後の液量 ・・・・  1.7~1.8mL
       (2)接線速度 ・・・・・・・・・・・・・・・ 5mm/sec
       (3)送りピッチ ・・・・・・・・・・・・・・ 8mm
          サンプリング時間 ・・・・・・・ 30min
       (4)シールガス流量 ・・・・・・・・・ 15L/min
       (5)サンプリング回数 ・・・・・・・・ 1回



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